- 自分の未来が分かったからと言って
- 人より上の立場に立った気でいる前に
- やるべきことは
- 沢山ある
- 自分の目の前に
未来を690円で買う
思ってみなくても今年もあとわずかなんだなという光景が
ちらほらみられる時期がやってきました。クリスマスシーズンの
ホテルの予約の案内、おせちの予約受付開始などあれ?もう
そんな時期?と感じさせるシーンに出会い、そろそろ来年のことも
ちらっと考えてしまう、手帳来年の分はどんなのにしようとか、
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そしてそんな中この時期特有の光景もまだまだ健在です。そう、雑誌業界
(特に女性誌)の来年の運勢占い特集号の発売が始まってます。
そ~かぁ来年か~、どんな年だろ?と思う人から来年こそどーーにか
したい!と思う人まで実に様々な人が様々な思惑で占い特集を読む
時期でもあります。
雑誌とは究極、広告
雑誌は100%広告
と、ある方々から教えられてからは私は雑誌で気になる記事を読んでも
「この記事はどこ(の売り上げ)につながっているんだろ?」と
思ってしまうのですが(笑)最近は雑誌を購入することから遠ざかって
いました。ですが今回ネットで紹介されてた雑誌が気になったので、
ちょっと読む気になり立ち読みすることにしました。
それがFRaU 11月号 です。
定価690円。FRaUの13ページにもこう書いてあります。「キレイ運の扉を
開く 自己投資 ”心願成就”を叶えるべく 年内自己投資 大至急開始!」
さぁ!この占い特集を読んで(商品を!特に掲載商品を!!)買うのよみんな!
そう読者である私達に訴えかけているようです。それに付き合うかどうかは
読者の自由、私達は自分の心に冷静と霊性を取り持ちつつ購入すべきものなら
買ってみるそんな選択に迫られる、それが今月号のFRaUのようです。心して
読もうではありませんか(笑)
さて今回占いをしてくれるのは鏡リュウジ氏をはじめ水晶玉子氏
ゲッターズ飯田氏や監修で李家幽竹氏等押さえる所はきっちり押さえた
人選。そして目玉はなんといってもセーラームーン占い。セーラームーンが
今年20周年らしく、講談社も清川あさみ氏を招いて表紙を飾ってるくらい
力を入れています。ちなみに私はセーラーヴィーナスでした。愛される事
で運が上昇、ってそんな人生ハードル何気に高くないですか!?そんな
つっこみを入れつつ読んでみて、本来なら買わずに帰るところだったのですが
ある記事が気になったので購入することにしました。それが黒柳徹子氏の連載
「徹」学のススメでした。その記事にある方が紹介されていて驚いたので
思わず買ってしまったのでした。
(ちなみに来年は王道が見直される年のようでエンタメ系でいえば
歌舞伎や劇団四季、宝塚などが脚光を浴びる年のようです。宝塚
ファンの私から見たら嬉しい占い内容です。贔屓がいい役と演目に
恵まれますように、と願わずにはいられません 笑 歌舞伎も久しぶりに
観に行こうかな。劇団四季は今の演目が終わるまではお預けという感じ
ですね。 と、いうことはこれからデビューしようとか思ってる人達には
もしかしたら結構苦労の多い年になるかもしれませんね)
黒柳徹子氏の最年長のお友達 堀 文子氏
黒柳徹子氏がFRaUで連載を持っているのも驚いたし、その連載で
紹介されてる人物が私がたまたま立ち寄った本屋で絵と帯の文章に惹かれ、
内容を読んで衝撃を受け思わず購入してしまった画集を持ってる
堀 文子先生だったことにも驚きました。まさかFRaUで紹介される
とは。。。という感じです。記事の中でも堀先生の行動力の凄さの
片鱗が見えると思いますが、実際はもう少しスゴイのでここで
ちょっと紹介したいと思います。
堀 文子氏(画集『名もなきものの力』から引用しています)
経歴
大正7年生まれ
18歳 女子美術専門学校(現女子美術大学)師範科日本画部に入学
在学中に第2回新美術人協会展に初入選。卒業後、本の挿絵や
装丁の仕事に携わりながら作品を発表していく。
28歳 外交官の箕輪三郎氏と結婚
34歳 第2回上村松園賞を受賞。
(ここまでは順風満帆のように見えます)
42歳 夫と死別
43歳 初めての海外旅行に(アメリカ、ヨーロッパ、ギリシャなど)
3年間旅に出る。
(このあたりから他の人とは違う”なにか”が漂ってきます)
56歳 多摩美術大学教授となる。
69歳 (連載には書かれてませんでしたが単身で、です)イタリアに
旅立つ。以後イタリアで5年間アトリエを構え、スケッチに
明け暮れる。
80歳 ペルーにインカ文明を取材旅行
81歳 (黒柳徹子氏によると82歳)ネパールのヒマラヤ山脈にブルーポピー
を求めて取材旅行
89歳 「堀 文子画文集 命といふもの」刊行
97歳 現在も黒柳徹子氏との友情を継続中
人生後半の行動力が凄すぎます、堀先生!
しかもこの方のモットーが「群れない、慣れない、頼らない」なのだ
そうで69歳で単身イタリアへ渡り、アトリエを構え作品を作っていた
のも納得です。FRaUの読者はたぶん20代から30代の働く女性が
メインターゲットでしょう。占い特集をくまなく読むのもきっと
自分の納得いってない現状をなんとかして打破したくて、その
ヒントが欲しくて読んでる人も多くいると思います。特集に書かれて
ある言葉に勇気をもらったり、ヒントをもらったり、行動の後押しに
なってたり、悩んでいたことが明確になって解決策が見つかりそうに
なったりすることもあると思います。でも、もしかしてせっかくその
ヒントをもらったのに「でも、自分は本当にこんな運勢たどることが
できるだろうか」とか「もう年だし・・・」とか逡巡することがあるの
ならぜひ黒柳徹子氏が紹介してくれた堀 文子先生を思い出してみて
ほしいのです。堀先生の生き様には迷ってる人々に対して何かしらの
後押しになるような気が個人的にはしています。
・・・まだ、いける 諦める境地にはまだ達していない
(だから早く行動を起こせ)
そんな気にさせてくれる人だと私は思います。そんな堀 文子先生を
紹介した連載には展示会の紹介も、画集の紹介もなされていません。
あるのは作品のニュアンスだけ。しかし連載の中にちりばめられた
キーワードの数々から何か引っかかるものを感じ、調べた人にしか
分からない、ある女性の生き様。人生そのものを扱う占い特集で
対象読者に紹介する人物として実に示唆に富む人だと個人的には
感じます。そして私は思ったのです。
あぁ、そうか。この「感覚」をFRaUは買って欲しいんだな
ということを。
何を開運アイテムとして選ぶかはあなた次第
堀 文子先生を紹介したその価格は読者の価値観そのものだということです。
まったく興味がなければゼロだし、興味を持ち、画集を購入してみたり
展示会があるなら行ってみようかなと思ったならその価格は大きく
はねあがるでしょう。まさに価格は雑誌に印刷された数字ではなく読者
一人ひとりの心の中に委ねているのです。占い特集で得た人生の
開運のヒントとともに。あとは行動に起こせるかどうかだけですと
FRaUは言ってるようです。なかなか奥深い一冊ではありませんか。
今月号は占い特集です。人生そのものを扱っている記事たちです。
それくらいの知識欲がないと人生という大波は扱いきれないのかも
しれません。あとはあなた次第、選ぶ開運アイテムはすべて紹介
しています、あなたの人生の手本となるかもしれない人物とともに。
それがFRaUからのメッセージなのかもしれません。すべての答えは
あなたの心の中に。だって11月号は占い特集ですから。占われる人
の解釈しだいでどうにでもなる代物ですから、占いは。FRaUもそっと
ヒントを提示する、そこまでしか手を差し伸べられないでしょう。
もっと知りたければ掲載されている占い師さん達に聞いてみましょう。
それが無理なら自分の心と身体にじかに聞いてみる、それが雑誌と
占いとの正しい姿勢なのではないかと私はFRaUを読んで感じた次第
なのでありました。
翠 あんず

堀文子画文集―命といふもの〈第3集〉名もなきものの力 (サライ・ブックス)
- 作者: 堀文子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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私が持ってる画集はコレです。 現在104歳の医師、日野原重明氏との対談も
興味深いですよ。